シュヴァンクマイエルのアリス

原題 「アリスの何か」 ( Něco z Alenky )
ヤン・シュヴァンクマイエル監督
( 1988年 チェコスロバキア映画 )

映画の評価 個人的には100点!

ぼくは、この映画を見るまで実は不思議の国のアリスはずっとディズニーみたいな
青い服を着た女の子だと思ってたので、最初はこのピンク色のアリスに違和感がありました。

えほんのアリス (オリジナル版)
原作者(ルイス・キャロル&ジョン・テニエル)が子供向けの絵本に作り直したもの


上の原作者たちが作った絵本に、実はかなり服の色がよく似ていることがわかります。
ディズニーアニメの青い服より、こっちが原作に忠実な色だったんですねえ。(意外)
というよりも不思議の国でなく、この「えほんのアリス」が原作なのかもしれません。

( 劇中でも最初にアリスが、この映画はたぶん子供用だと言ってる )

どのみち児童文学であり、ストーリーも最後は夢オチという点ではすべて一緒なんですが
「えほんのアリス」は、不思議の国の、鏡の国の、両方のアリスが入ってる感じです。
といって、やはり灰色のストッキングを履いた足など微妙に細かな服装は違いますが。

聖書やシェイクスピアに次ぐといわれるほど、多数の言語に翻訳され引用や言及の対象と
なっているアリスの魅力。さて、原題である「アリスの何か」の、何かとは一体なんだろう?

原作もそうなんですが、アリスは「夢オチ」で、最初に公開されてた時や旧DVD版は、実は
軽い悪夢 (不思議の国) を表現するかのように画面が真っ暗かったのです。しかし、その後
HDニューマスター版のDVD (英語音声) と Blu-ray (チェコ語音声) が発売され、はっきりと
明るい画面で、このシュヴァンクマイエルのアリスが見られるようになりました。そのため、

今まで、本来は暗くてよく見えなかった部分もはっきり見えてしまうシーンもあるようです。

その1

その2

その3

ヤン・シュヴァンクマイエル先生、もしかしたら
僕も「アリスの何か」がわかったかも。(ええ?)

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